AXISZ ウェイトローラー交換
前回のウェイトローラー交換では、ノーマル12gを「11gの6個」交換でしたが、発進と加速にはそれほど変化がありません。燃費も悪くなったようには思えませんでした。
街中を走るスクーターにしては、まだまだ加速力が欲しいのです。
それで今回は、10gに落として交換してみました。
結論から先に申し上げますと、低中速からの加速力がグンと上がりました。中高速の回転が上がったのですが、燃費が若干落ちること間違いありません。ですがこの加速力はNMAX、PCX、アドレスVに追いつくほどのポテンシャルがあります。
AXISZのウェイトローラー
今回は10gへ落とします。
ウェイトローラーを軽くするということは、回転に対してウェイトローラーが移動する重力が弱くなるので、ベルトの移動が遅くなり、つまり低速のままになり、加速力があがります。
ウェイトローラーを重くするということは、回転に対してウェイトローラーが移動する重力が強くなるので、ベルトの移動が早くなり、つまり高速に早く到達するので加速が鈍ります。
AXISZに適合するウェイトローラー
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KN企画 「シグナスX BW’S125 マジェスティ125 マジェスティS」でAXISZに適応。
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デイトナ(Daytona) バイク用 DWR AXISZに適応。
※個人的にはデイトナ製の方向指定なしが良いです。ストッパー側を左向きとかを気にしないで、すぐセッティングできます。
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ドリブン側の分解と交換作業
作業をするときは、完全にエンジン熱が冷えてから行いましょう。自己責任でお願いします。
画像は「プラスチック製カウルの復活」から使用しました。
ドリブン側の分解では、デカいプラスドライバーか、大きめのマイナスドライバーで最初のプラスチック製カバーのネジを外します。
次は、金属のカバーを外します。
8mmレンチが必要です。
プーリーの中心ナットを外します。
プーリーとは、上記画像赤色マークの部分ではなく、正面から左側の部分です。
ここでは、プーリーを固定するための特殊工具が必要です。
AXISZ適合 スクーター専用 プーリー脱着ホルダー《Amazonで見みれます》
プーリーホルダーの凸部分を、プーリーの凹み穴へ入れて固定します。
プーリー中央のナットサイズを外すソケットを購入するときは、サイズを確かめてください。
下記画像では取り外した場合締め付け部品の順番を覚えておきましょう。
- 小ワッシャー
- 大ワッシャー
- ナット
の順番です。
ウェイトローラーの入れ替え作業
デイトナ製のウェイトローラーはストッパー側とかないので、すぐ入れ替えができます。
通常は、ストッパー側と回転方向に気を付けてウェイトローラーを入れます。
ボスやスライダーに大きな損傷が無いので、ウェイトローラーをだけを入れ替えしました。
グリスアップもしませんでした。
ウェイトローラーの入れ替えをしたら、元に戻します。
- ワッシャーが先に入ります。(一番最初に入れる薄いワッシャーを忘れずに)
- ボスと一緒に、ウェイトローラーを入れ替えしたプーリーを入れます。
- ドライブベルトを付けます。
(ベルトを落とす重要作業)
後ろ側のクラッチを両手で開き、ベルトを中央側へ寄せます、と言うか落とします。下画像がクラッチを開いてベルトを中央へ寄せた状態です。
プーリー冷却ファン(下画像)を取り付けます。
ベルトが当たらないように取り付けて、ナット締め付けをします。
ここは「ベルトを落とす重要作業」をしたら、プーリー側の組み立てです。
プーリーのアウター(冷却ファン)を締め付けるとき、ベルトを挟まずに締め付けます。
ドライブベルトが当たった状態で、冷却ファンを取り付けると、プーリー中央ナットが正確に締め付けられません。
ベルトが挟まった状態で、アウター(冷却ファン)のナット締め付けが正確にできません。最悪の場合、走行中にアウターが外れる危険がありますので気を付ける作業です。
※いちど経験済みです。
最後は、締め付けトルクに気を付けます。
ここは作業の中でも特に集中して気を付けます。トルクレンチが無い場合、ナットを外すときの力加減を思い出し、その加減を意識しながら締め付けます。力任せに締め付けるとネジバカになる可能性がありますので十分気をつけてください。
重要な事は、「締め付け」は外れないことを第一に考えます。
一度、エンジンをかけてドライブベルトのゆるみを取ってあげます。同時に正常にドライブが稼働しているかも確かめておきます。
正常に回転していれば、エンジンを止めます。
最後にカバーを閉じて、作業終了です。
追記
2024年12月30日付
ウェイトローラー9gまで落としてみました。
- アイドリング状態から低速の繋がり具合は、これまでとほぼ変わりない。
- アイドリング状態から、クラッチが繋がる微妙な領域では、ジャダーが無くなった。
- ※これまでは超低速発進でガタガタ(ジャダーと言います)する状態だった。
- 中速の加速力は、アクセル開度にピッタリ付いてくる。
- 速度60から80Kmまですぐ到達するほどの加速力。
- コーナーでアクセル開度とエンジン回転が付いてくる。
- ツーリング用にするには、燃費少々悪くなる。
- 街中走行には快適。
ちなみにアクシスZのプラグは、純正の8番から6番まで落としてます。
AXISZウェイトローラーを重くして燃費重視にセッティングしてみたら凄かった!
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